初級は第1問から第3問までの、大問3問で出題されます。
第1問
第1問は簿記の基本原理から4肢択一の形で10問出題されます。
簿記の基本原理は、次の内容から構成されます。
①基礎概念
・資産、負債、及び純資産(資本)
・収益、費用
・損益計算書と貸借対照表との関係
②取引
・取引の意義と種類
・取引の8要素と結合関係
③勘定
・勘定の意義と分類
・勘定記入法則
・仕訳の意義
・貸借平均の原理
④帳簿
・主要簿(仕訳帳と総勘定元帳)
・補助簿
⑤証ひょうと伝票
・証ひょう
・伝票(入金、出金、振替の各伝票)
・伝票の集計・管理
第2問
第2問は仕訳問題が10問出題されます。
回答は、与えられた勘定科目の中から最も適当なものを1個選びます。
金額はテンキーで入力します。金額は自動的に3桁ごとにカンマ(,)が付されます。
なお、すべての空欄を使わなくても大丈夫です。例えば、借方は2科目、貸方は1科目の仕訳のケースでは、貸方の下の欄は空欄のままでOKです。
仕訳は次の勘定科目の範囲で出題されます。
①現金預金
・現金
・当座預金、その他の預貯金
②売掛金と買掛金
・売掛金、買掛金
・クレジット売掛金
③その他の債権と債務
・貸付金、借入金
・未収入金、未払金
・前払金、前受金
・立替金、預り金
・仮払金、仮受金
④手形
・振出、受入、支払
・電子記録債権・電子記録債務
⑤商品
・3分(割)法による売買取引の処理
・仕入及び売上の返品
⑥固定資産
・有形固定資産の取得
・有形固定資産の売却(土地のみを対象とする)
・減価償却(減価償却費は見積額を毎月計上する)
⑦純資産(資本)
・資本金(追加元入、引出を含む)
⑧収益と費用
(消耗品の処理は、支払時に消耗品費勘定で処理する方法のみに限る)
⑨税金
・所得税
・固定資産税
・印紙税(「固定資産税など」に含まれていたが初級では明記)
・消費税(税抜方式に限る)
第3問
第3問は月次の集計で、試算表(合計、残高、合計残高)による月次集計を行って、数値を読み取る問題です。
次の数値の読み取りに関して、出題が行われます。
資産総額、現金残高、現金の純増加額、(当座)預金残高、売掛金回収額、売掛金残高(未回収額)、商品残高(次期繰越)、商品仕入高、負債残高、買掛金残高(未払額)、資本金(追加元入額)、未払の税額、売上高、費用総額、当月の損益 など |