用語
三伝票制:入金取引を記入する入金伝票、出金取引を記入する出金伝票、それ以外の取引を記入する振替伝票の3種類の伝票を用いて仕訳処理を行う方法
入金伝票は、仕訳の借方が現金になる取引のみが記入されます。出金伝票は、仕訳の貸方が現金になる取引のみが記入されます。
伝票は記帳作業の強い味方!
これまで、すべての取引を仕訳帳に記入することを前提としていましたが、取引が膨大にあるケースでは、担当者の作業が大変になってきます。
そのため、取引をグループに分けて、それぞれ記入する実務があります。
これによって、記帳作業を数人で手分けして行うことが可能になるのです。
入金伝票の起票 取引
10月6日A店は、売掛金100円を現金で受け取った。
なお、A店は三伝票制を採用している。
解説
入金取引は、入金伝票記入します。また、入金伝票に記入する取引は、すべて借方が「現金」と決まっているので、伝票の科目欄には仕訳の相手科目を記入して、金額欄に入金金額を記入します。
出金伝票の起票 取引
10月9日A店は、買掛金100円を現金で支払った。
なお、A店は三伝票制を採用している。
解説
出金取引は、出金伝票に記入します。また、出金伝票に記入する取引は、すべて貸方が「現金」と決まっているので、伝票の科目欄には仕訳の相手科目を記入して、金額欄に出金金額を記入します。
振替伝票の起票 取引
10月12日A店は、商品100円を売り上げ、代金は掛けとした。
なお、A店は三伝票制を採用している。
解説
三伝票制のケースにおいて、入金取引でも出金取引でもない取引は振替伝票に記入することになります。入金伝票や出金伝票とは異なって、仕訳の借方または貸方の勘定科目は決まっているわけではないので、仕訳の形で伝票に記入します