簿記初級仕訳 商品売買 商品の返品があったときの仕訳

簿記初級

用語

返品:商品を仕入先へ返却すること、販売した商品が販売先から返却されること

取引

A店は、B店より掛けで仕入れた商品1,000円のうち100円が品違いであったため、返品した。

仕入れた商品を返品したときの仕訳

(買掛金)100/(仕入)100

解説

発注した商品と異なる商品が送られてきたため、商品を返品しました。商品が手元に届いた(仕入処理を行った)後に仕入先へ返品することを「仕入戻し」といいます。

返品すると仕入処理を行っている商品がなくなることになるため、仕入を取り消しする仕訳が必要になります。

仕入高から仕入戻し(返品した仕入)を差し引かない取引高を総仕入高といいます。仕入高から仕入戻しを差し引いた後の取引高を純仕入高といいます。

売り上げた商品が返品されたときの仕訳

(売上)100/(売掛金)100

CASE8をB店側の目線でみると、一度は得意先(A店)へ販売した商品が戻ってきたことになります。

仕入戻しとは逆で、いったん売り上げた商品が得意先から返ってくることを「売上戻り」といいます。売上戻りがあった場合は、すでに処理済みの

売上げ高から売上戻り(返品された売上)を差し引かない取引高を総売上高といい、売上高から売上戻りを差し引いた後の取引高を純売上高といいます。

売上戻りがあったときには、返品された分の商品の売上げがなかったことになるため、売上の取消が必要になります。仕入戻しと同じ考え方です。

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